
デンマーク王国からやってきたワムには、北欧デザインならではのモダンで洗練された魅力があります。余計な装飾をそぎ落としたシンプルなたたずまい、鋼板で滑らかな曲線や曲面を表現する職人の技術、ストーブの炎を美しく見せる曇りのないガラスへのこだわり、部品の細部にまで気を配った丁寧な仕上げなど、それはもはや一個の作品です。
しかも、1980年半ばには空気調整を自動で行う機能を開発し、あるいはバーミキュライトを原料とする保温効果の高い素材を燃焼室に使うなど、その性能を極めるべく、常に先進技術を注いできました。ワムは美しく、機能性に優れ、高品質で暖かいストーブです。
製品ラインナップ
HWAM 4660m

暖房面積 | 30~180㎡ |
---|---|
熱出力 | 3~9kw(2,580~7,740kcal/h) |
効率 | 81% |
薪の長さ | 300~450mm |
本体サイズ | H1,388 W630 D406mm |
本体重量 | 252kg |
本体価格 | ¥1,386,000(税込) |
HWAM 4640m

暖房面積 | 30~180㎡ |
---|---|
熱出力 | 3~9kw(2,580~7,740kcal/h) |
薪の長さ | 300~450mm |
効率 | 80% |
本体サイズ | H1143 W630 D406mm |
本体重量 | スチール 131kg ソープ ストーン195kg |
本体価格 | スチール Autopilot ¥682,000(税込) スチール SmartControl ¥858,000(税込) ソープストーン Autopilot ¥946,000(税込) |
HWAM 3630m

暖房面積 | 30~170㎡ |
---|---|
熱出力 | 3~9kW(2,580~7,740kcal/h) |
効率 | 78% |
薪の長さ | 250~330mm |
本体サイズ | H1,147 W556 D451mm |
本体重量 | 136kg |
本体価格 | Autopilot ¥748,000(税込) SmartControl ¥880,000(税込) |
HWAM Classic 4

暖房面積 | 30~150㎡ |
---|---|
熱出力 | 3~8kW(2,580~6,880kcal/h) |
効率 | 79% |
薪の長さ | 250~350mm |
本体サイズ | H721 W600 D400mm |
本体重量 | 108kg |
価格 | 本体 ¥528,000(税込) オーブン ¥220,000(税込) ウッドセクション ¥88,000(税込) |
HWAM 3110c

暖房面積 | 20~130㎡ |
---|---|
熱出力 | 2~7kW(1,720~6,020kcal/h) |
効率 | 78% |
薪の長さ | 250~300mm |
本体サイズ | H755 W479 D414mm |
本体重量 | 88kg |
価格 | 本体 ¥506,000(税込) ウォールマウントブラケット ¥23,100(税込) スタンド30cm ¥61,600(税込) スタンド8cm ¥28,600(税込) |
HWAM I30/65

最大熱出力 | 14kW 12,000kcal |
---|---|
煙突径 | φ152mm |
暖房面積 | 60-260㎡ |
薪の長さ | 700mm |
本体サイズ | H593 W1,100 D549mm |
本体重量 | 126kg |
本体価格 | ¥660,000-(税込) |
HWAM 3320

最大熱出力 | 8kW 6,880kcal |
---|---|
暖房面積 | 30-130㎡ |
薪の長さ | 350mm |
煙突径 | φ152mm |
本体サイズ | H982 W636 D466mm |
本体重量 | 110kg |
価格 | 本体¥560,000-(税抜) スタンド¥50,000-(税抜) |
北欧の家具デザイナーが作り上げた美しいフォルム。女性が使いやすい、部屋の中の美しい芸術品としてデザイン。
HWAM ワムを世に知らしめた一台が、この HWAM ワム 3320。レッドドットデザインアワードを獲得したのは、デザインが斬新だからではありません。徹底して追求した機能美にこそ、その理由があります。上下するガラスドアは人々を驚かせましたが、美しくカーブしたガラスのドアを、独自のリンクアーム機構によって、本体側に完全に密着させることができます。高い燃焼効率を誇るだけでなく、使い勝手にも心が配られています。燃焼後の灰の取り出しも、専用のバキュームバケツで素早く綺麗に、手を汚すことなく済ませることができます。専用ブラケットで、薪ストーブのウォールマウントも可能になります。
HWAM WALL(ワム ウォール)

最大熱出力 | 8kW 6,880kcal |
---|---|
暖房面積 | 30-150㎡ |
薪の長さ | 350mm |
煙突径 | φ152mm |
本体サイズ | H1,340 W700 D630mm |
本体重量 | 183g |
価格 | 本体¥880,000-(税抜) スタンド¥82,000-(税抜) |
HWAM ワムについて
HWAMワムの薪ストーブや暖炉は本当に美しい
日本で販売されている薪ストーブや暖炉の中でも、少し前衛的でモダンなデンマークデザインの HWAM ワム。一見すると今までの薪ストーブのイメージと違って、主張が強くとっつきにくいと思われる方もいるかもしれません。
でも、このHWAM ワムという薪ストーブ、意外と日本の建物に自然と溶け込むんです。どうしてかというと、日本の建築意匠や美意識と、北欧デンマークデザインの共通点があるからじゃないでしょうか。
共通点の一つに「線」が思い浮かんできます。建築や製品のデザインでは、線(ライン)が重要な要素になります。日本の建築でも古くから単純な直線や単純な曲線が取り入れられて、お城や神社仏閣を別にして、シンプルで繊細を是とする民家や、茶室のようなしっとりとした空間づくりが主流でした。
一方のデンマークデザインも建物だけでなく、とても繊細でシンプルな線を基調とした家具や照明器具が多く、日本でもデザインに関心の高い階層に、とっても人気があります。
もう一つ共通点を挙げるとすれば採光でしょうか。これまで日本人はシンプルな明かりの取り方を採用していました。障子紙から透けて見える柔らかな光、行灯のコンパクトなあかり、灯台や蝋燭のほのかなあかり、囲炉裏などの小さな焚き火。どれも自然なあかりの採り方です。
HWAM ワムの炎の見せ方も、とてもシンプルで自然です。透明度が高く歪みのないSCHOTT(ショット:ドイツ)製の耐熱ガラスのスクリーンには、格子など何も遮る装飾がなく、まことに素直に自然の炎の灯火が感じられます。
日本人の心の中にある美意識と、遠く離れた国、北欧デンマークデザインには、共通するものが見えてきます。
デンマーク人の高い職人技術とクオリティー
HWAM ワムの薪ストーブや暖炉を間近で見ると、その高い製造技術と仕上がりに驚かされます。ミッドセンチュリーと呼ばれる時代に生み出された、数々の名作といわれる素敵な家具や照明器具。繊細なデザインの秀逸さはもちろんですけど、それを形にして、さらに世代を超えて長く使い続けることができるほど耐久性をもたせた製造技術。それがHWAM ワムの薪ストーブに受け継がれていることに気付かされます。
薪ストーブというと重い鋳物を思い浮かべ、そういうストーブを採用する人も多いとおもいます。デンマーク製の HWAM ワムは、製造工程が増える鋼板(プレートスチール)を主な材料として採用しています。鋳物の利点を十分にわかった上で、あえて手間のかかる鋼板を選んでいます。
厚板の鋼板を歪みなく加工し、溶接面もそれとわからないよう滑らかに仕上げ、全体に細く丸い面取りで整えられた美しい線。シンプルに見えるけれど、ものすごく手間をかけて作られたことが、間近で見るとわかります。
ここにも日本人と共通するものづくりに対する誠実さや、素材へのこだわり、手間暇を惜しまない純粋さが表れている気がします。

HWAMワムの先端技術と高い環境意識
デンマークでは都市部のアパートを含めた薪ストーブや暖炉のあるお家が、半数を超えているみたいです。その中には昔から使われている古いシステムの暖炉や薪ストーブも含まれています。デンマークでは大気環境の悪化を心配し、早い段階から薪ストーブの排気中に含まれる微粒子の基準をつくり、暖炉や薪ストーブメーカーにも改良を要請してきました。HWAM ワムはそれにいち早く応えるため、先代の社長さんが一所懸命に先端技術を取り入れ、有効な素材も誰よりも早く採用し、クリーンな薪ストーブを作り続けてきました。

その代表となる先端技術が HWAM Autopilot ワム オートパイロットです。Autopilot オートパイロットといえば、航空機や船舶、列車などの乗り物に使われている自動操縦システムをさしますが、まさしくHWAM Autopilot ワム オートパイロットも、薪ストーブの燃焼を自動制御するシステムです。
薪の燃焼が進むうちに、燃焼温度も上がったり下がったり変化します。点火してからしばらくすると、一気に温度が上昇します。ピークに達したあとは温度が下がり、燃え尽きようとします。その前に薪の再投入をすると、また温度のピークが訪れ、また下がります。温度の上昇と下降が繰り返される、デコボコした温度変化となってしまします。

HWAM ワムは初めに、燃焼室(炉)に使う素材に、南アフリカで産出されるバーミキュライトから作られた、スカモレックスという製品の採用を決めました。産業用や農業用にも使われている耐火素材で、断熱性能が高くて燃焼室(炉内)の温度を保ちやすくします。燃焼室(炉内)の温度が高まると燃焼効率も高まり、少しの空気でも煙の発生しない綺麗な燃焼をします。

薪を燃やすときの燃焼温度を一定に保つには、燃焼用空気の微調整が必要となります。もちろん人為的にレギュレーター(吸気口)を操作し、常に監視することもできないわけではありませんが、釜爺のように四六時中つきっきりというのも現実的ではありません。

HWAM ワムは、燃焼空気を取り入れるレギュレーターを、精密な制御ができるように、微細な動きをするスライド式のシャッターとし、ぜんまい型のバイメタルを使った温度センサーでそのレギュレーターの動きを制御することにしました。

実際に火を入れて、その HWAM Autopilot ワム オートパイロットの効果を、騙されたと思って試して見ると、一定の燃焼温度を保ち、しかも少ない薪でも長時間、とっても効率よく燃焼させていることがよくわかります。実によくできてる素晴らしいシステムです。
こんなにお手軽に、高い効率の燃焼と温度のコントロールができる薪ストーブだったら、忙しい共働き世帯でもストレスなく使いこなすことができるはずです。

HWAM ワムは数年前、新しいシステムの開発を始め、今度は電子制御で燃焼を監視しながらコントロールしてしまう薪ストーブを、大学との共同開発で作ってしまいました。初めはテスト販売で試験運用し、丁寧にモニタリングを続けながら精度を高めてきましたが、2012年から日本でも試験運用され、とうとう2015年に正式に販売が開始されました。
これが HWAM Autopilot IHS ワム オートパイロット IHS と呼ばれるシステムです。IHS=Intelligent Heat System インテリジェントヒートシステムの略ですが、なんだかすごい頭脳を持った最先端の薪ストーブです。

薪ストーブに電気を使うの?エコじゃないし停電になったらどうするの?と心配になりますよね。でも安心してください。使用する電力量はごくわずか、センサーが監視するのと燃焼空気を取り入れるレギュレーターのバルブを開閉する、ほんの小さなモーターを駆動させるだけです。センサーというのは温度センサーがふたつ、室温と燃焼温度を見ています。加えてなんと O2(酸素)センサー、煙突に抜けていく排気中の酸素濃度を監視します。これによってリモコンで設定した室温帯域で、とってもクリーンな燃焼をさせています。
薪ストーブへの点火はやっぱり自動ではありませんので、人の手によって火をつけなければなりませんけど、ひとたび火を入れてしまったら、あとは科学の目で監視しながら自動制御され、とても快適で気持ちの良い暖房となります。

薪の燃焼が終わりに近くなると、薪の補給タイミングをアラートでお知らせしてくれます。そのまま何もしないで放置するとほとんど燃え尽きてしまいますが、まだストーブが暖かいうちに自動で燃焼空気のレギュレーターを閉じて、大気中への無駄な熱の排出を抑えてくれます。
通常は家庭用電源で駆動させていますが、もしもの停電に備えてバックアップバッテリーが用意されています。停電時にも安心して使い続けることができます。さらに2017年、なんとリモコン操作をスマートフォン(携帯電話)で行うことができるシステムを発売。びっくりでしょ。でも世の中の薪ストーブや暖炉は、いつかこんなシステムが搭載されて当たり前になるのかなと感じるほど、優れたシステムです。

HWAM ワムが採用してきた素材やシステムが、今まで薪ストーブ業界をリードしてきたことは、スカモレックスをヨーロッパ製の薪ストーブメーカーが、こぞって使い始めたことだけでも証明されています。
デンマークと気候風土や建物の性能が似ているここ北海道で、HWAM ワムの薪ストーブや暖炉を採用しない理由がどうしても見当たりません。一度で良いです、実物をご覧いただければ説明が不要だったことをわかっていただけるはずです。