薪ストーブを設置するときに必要なのが煙突です。薪ストーブの場合、煙突の役割は、煙を屋外に出すだけではありません。煙突は煙突内部の空気が暖まることで「ドラフト(上昇気流)」を発生させます。その吸引力を用いて、薪ストーブ本体に空気を取り入れ、薪を燃やすという重要な役割を果たしています。環境性能の認証を受けた薪ストーブは排気中に含まれる煙などの微粒子まで燃やしてしまうことができる仕組み(二次燃焼)になっているので、正しく使えばもくもくとした煙が出ることはなく、透明な気体が出るだけです。

ではどんなときに黒く、臭い煙が出てしまうのでしょうか。一番多いのは不完全燃焼です。不完全燃焼は薪が乾いていない、必要以上に空気を絞ってしまっているなどが原因で起こります。これらの問題はしっかりとマニュアルを読むことで、ご自身で防ぐことができます。

けれども一番怖いのは、煙突が正しく設置されていない場合です。煙突はさまざまな規定や条件に従って取り付けなくてはいけません。少しのゆがみや狂いでも、空気の流れが変わり、煙や煙突のトラブルが起こるので、煙突は必ず専門の施工会社に設置してもらいましょう。

とはいっても、うっかり不完全燃焼が起きてしまうこともあるでしょう。そのときにすぐにトラブルにならないように日ごろから自宅の煙突から出る排気を確認することも大切です。

当神楽ストーブでは、薪ストーブの正しい使い方やレクチャー、設置のアドバイス等も行っております。お気軽にご相談ください。