薪ストーブは、自然エネルギー、再生可能エネルギーを活用した、クリーンな暖房器具ということだけは、なんとなく感じてることと思います。実はそれだけではなく、現在ではエネルギー変換効率もずば抜けて高いことを知っていましたか?
電力が発電される時の、総合的なエネルギー変換効率は、わずか40%未満のようです。石油やガスなどの化石燃料の保有エネルギーのうち、60%は無駄に大気中にばら撒かれていることになります。原子力発電はたったの10%というドイツの数字もあります。家庭で使われる石油ストーブのエネルギー変換効率も40%前後とのことです。
それでは、化石燃料を使わないという点でクリーンなエネルギーと言われている再生可能エネルギーによる発電はどうでしょうか。一般のご家庭にも普及が進んでいる太陽光発電は20%前後、大規模な設備が必要な風力発電は30%前後、最も効率の高い大小の水力発電では80%前後になるそうです。
さて、薪ストーブはというと、環境基準による認証機関でのテストの結果、80%前後のエネルギー変換効率があることが証明され、各機関に認可されています。水力発電とほぼ同じ、とっても高い効率です。
これは、ひと括りに薪ストーブだからということではなく、科学的に薪の燃焼を分析し、現代の科学技術によって、環境性能を重視する薪ストーブメーカーが、性能を引き上げてきたから効率が高くなってきたんです。
薪ストーブや暖炉はローテクだと言う人がいます。決してそんなことはありません。今やハイテクを駆使して開発され、高い品質管理で製造されています。薪の燃焼をハイテクでコントロールする薪ストーブや暖炉もあります。